「可愛い」だけで飼っちゃだめ!誰もがハマる落とし穴?


愛犬家プロジェクト取材班の千代島です。
2年前まで柴犬を飼っていました。

我が家のワンちゃんが亡くなって2年。
今でもついついペットショップや街でワンちゃんを見ると
「可愛いー!うちで飼いたい!」という強い衝動に駆られます。

今回は、
・ワンちゃんは大好きだけど1度も飼ったことがない
・いつかワンちゃんを飼いたいと思っている
・前は飼っていたけど今は飼っていません
という愛犬家さんに伝えたいお話です。
動物病院で看護師をされ、現在は福岡市内のペットサロン「犬とお散歩」でトリマーとして働く中川店長に、誰もが陥ってしまう可能性がある「落とし穴」を伺いました。



ドッグサロン犬とお散歩



「これ以上、この子を飼えない」

毎日ワンちゃんたちを美しくする中川店長のお仕事は、トリミングだけにとどまりません。
「ペットサロン犬とお散歩」には愛犬家さん達から、 迷子犬の里親を探してほしい、産まれた仔犬の引き取り手を紹介してほしいなど様々な相談が寄せられます。
その度にワンちゃんと人がぶつかる問題について考えさせられるそうです。
相談の中でも特に問題意識をもっているのが、
「ワンちゃんをこれ以上飼えなくなった、どうしよう」という相談です。
なぜ飼えなくなってしまうのでしょうか。


中川店長によせられた相談

ケース①「ペット禁止のマンション」
飼ってはいけない団地でワンちゃんを隠れて飼っていた女性の飼い主さん。 ある日、隣の人から「犬の鳴き声がうるさい!」と強く言われてしまい、「次うちの犬が吠えたら何をされるかわからないから怖くて家に連れて帰れない。」と中川さんが相談される。飼い主さんがペット可の家に引越しするまでの約1年間サロンで預かった。

ケース②「高齢でワンちゃんを飼い始めた」
5歳の柴犬を飼っていた90代のおじいさんとおばあさん。ある日2人とも病気で同時期に倒れてしまい、その息子さんも両親の入院のお世話で疲れて倒れてしまった。
「飼っていた5歳の柴犬をもうこれ以上飼う余裕もないので手放すしか無い」、と泣きながら中川さんの元に相談に来た。 保健所に連れて行かれるくらいなら…とサロンで預かることに決め、里親募集も開始。サロンに来る愛犬家たちが「知り合いに聞いてみるね」という形で広がって、貰い手も見つかった。

ケース③「家庭の状況が変わった」
「孫が出来て引越しすることになったので、犬を飼えなくなりまして、今度保健所に連れて行くんです。」と平気で言う方がいたので、連れて行くなら私が預かります、と中川さんが引き取った。


あなたはワンちゃんを迎えることが出来ますか?

「今からワンちゃんを飼う人にはいろんな選択肢を知ってほしい。必ずしも子犬が良いとは限らない。
自分のライフスタイルに合っているかどうかという基準が大切。
共働きで朝から晩まで誰も家にいなくて子犬に3時間置きにご飯をあげられますか?
不規則なお仕事をしていてワンちゃんを飼えますか?
70歳を超えた人が子犬を飼って、15年後愛犬が立てなくなった時に介護できますか?
飼い主が愛犬を見送る側にならないといけないので、あえて成犬を迎えるという選択肢も。
そして、好きだからこそ飼わないという選択肢もあるんです。」と、中川さんは語ります。


街でワンちゃんとすれ違った時、友人の愛犬をなでなでした時、あのつぶらな瞳に見つめられると
「可愛い!飼いたい!」という衝動がおきます。
でも、その勢いだけで大切な命を「買って」はいけません。
・今のわたしのライフスタイルは?
・愛犬のために割ける時間は?
・15年後も飼えるのか?
「ワンちゃん可愛いー!!」の後に一呼吸、1度自分自身に問いかけてみませんか?



愛犬家プロジェクト/千代島麻乃


取材協力

「ドッグサロン犬とお散歩」

記事一覧に戻る